第三コンサルティング本部は食品工場を対象にした業務を担当しており、大きく分けて工場の監査と認証取得支援に分かれます。
私が担当する監査業務は、対象となる工場へ出向き、製造現場の衛生状況や記録の確認、工場長や従業員への聞き取りをすることによって、工場が抱える課題を確認し、ご依頼元にその内容を報告することを主な業務として行っています。
訪問する工場は豆腐工場や漬物工場、製粉工場、牛乳工場など様々です。それらの食品毎に法律で決められた規格基準も異なり、業界用語や機械も異なります。工場長と対等に話ができるよう日々勉強して業務にあたっています。
これは簡単ではありませんが、毎日のように新しい発見ができ、次から次に好奇心を刺激させられることこそがこの仕事の魅力だと思っています。
工場監査業務における商品は「監査報告書」と、「監査を行う私自身」です。そのため監査報告書の精度を高く作ることと、お客様が価値を認めてもらえる監査を行うことが品質に直結します。
監査の仕事自体は、お客様の指定された項目に沿って工場の採点をすることになります。
しかし、相手にするのは人間ですし、工場の方が改善に対してやる気にならなければ、いくら監査を繰り返しても製品の安全は確保されません。そのため、監査を通じて工場の課題がどこにあるのか、改善のためにはどうしたら良いかを、工場の方とコミュニケーションを取りつつ一緒になって考えることを大切にしています。
監査で訪問した工場から、「認証取得を考えているからコンサルタントとして指名したい」とのお話を頂いたときは、この仕事をやっていて良かったと特に感じました。
工場への訪問前に資料をチェック。監査ポイントを予想しておきます。
実際の製造現場に入って、食品安全を脅かす状況がないか確認します。
工場の一室をお借りしてお昼を食べます。ときには工場の方と一緒にお昼を食べながら話をしますが、そうした中にも工場の実態を知るチャンスがあります。
工場のルールが書かれた規程書類や、製造記録を確認することでルールに不足がないか、ルールが守られているかを確認します。
監査結果の報告を行います。見つけた課題の理由と改善に向けた取組みについて工場の方に理解してもらえるよう丁寧な説明を心がけています。
工場を出て、監査報告書の作成やメールのチェック、対応を行います。
工場が地方にある場合、数日の出張も珍しくありません。そんなときは居酒屋にふらっと立ち寄り、グルメと地元の人との会話を楽しみます。