弊社BMLフード・サイエンスでは2024年11月に食品微生物検査技士(2級)の検査技術研修を開催しました。
この記事では、研修時の様子と感想をご紹介します。
1.食品微生物検査技士とは?
食品微生物検査技士は、公益社団法人 日本べんとう振興協会が講習及び資格認定を実施されている資格認定制度です。“弁当製造に限らず、食品製造業界全体の食品衛生管理システムのレベルアップとそれによる食品事故の減少への貢献をも企図”(公益社団法人 日本べんとう振興協会 令和6年度微生物検査技士養成講座のご案内 より引用)して、厚生労働省のアドバイスと農林水産省の事業承認を得て平成17年度にスタートした資格です。
当社には、食品微生物検査技士1級32名、2級28名の保有者(2024年7月現在)がおります。
1級・2級・3級があり、1級・2級については、検査技術研修の受講・実技試験で合格することが必要となります。当社では、公益社団法人 日本べんとう振興協会 主催の食品微生物検査技術研修(2級コース)と、同等であると同協会認定委員会より承認されている検査技術研修を行っています。
2.研修内容と当日の様子
研修実技研修は3日間にわたり行われました。一部を抜粋し紹介します。
培地の作製
3日間の研修内で使用する培地の作製をします。検査内容に合わせた、7種類の培地を作製するため、計測・溶解・試験管への分注を行います。写真は大腸菌群・大腸菌試験に使用するBGLB培地を試験管へ分注している様子です。
培養前の準備
試料液を段階希釈した後、シャーレに試料液を分注し、培地との混釈や塗抹を行います。決められた量を正確に入れることが重要なため、皆さん慎重に作業を行いました。 写真は希釈した試料液をシャーレへ分注している様子です。
菌数測定
培養した後のシャーレを見て菌数を測定している様子です
実技研修で学んだ手技・内容は、2月の資格認定試験で試験官に審査され、筆記試験とともに合格であれば資格取得となります。
3.参加者の声
・改めて検査室で注意するポイントを理解することができました。
・検査時にやらなくてもよい工程や正しいと思っていた知識の誤りに気が付くことが出来ました。
・整った環境で講師やサポートの方も丁寧に教えて下さり、満足でした。
(受講後のアンケートより研修内容についてのご感想を一部抜粋しております。)
自社で検査を行っているが、新たに配属された従業員に検査の基礎的な知識・手技を身につけてほしい、検査業務に従事しているが社内の研修以外に受けたことがなく改めて知識・検査手技の確認をしたいなどがございましたら、微生物検査技士養成講座の受講をご検討ください。
公益社団法人 日本べんとう振興協会HP https://www.bentou-shinkou.or.jp/
検査技術・技能について当社ではこちらの研修のほかに、外部精度管理としてご活用いただける細菌検査技能評価試験 BFSサーベイや、自社検査で使用する検査室の微生物検査技術コンサルティングのサービスを提供しております。
参考文献
令和6年度微生物検査技士養成講座のご案内(1級・2級・学生)<修正版>.pdf (bentou-shinkou.or.jp)
日本べんとう振興協会 (bentou-shinkou.or.jp)
こちらのコラムは教育研修所が担当いたしました。
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