飲食店を開業するときには、衛生管理が信頼性や安全性を高めるために欠かせません。衛生管理の手段のひとつとして、従事者のうち食品を扱う人は、定期的に検便検査(腸内細菌検査)を受ける必要があります。では、検便検査はどこで受けたらいいのでしょうか?今回は、検便検査ができる代表的な依頼先とその特徴についてご紹介します。
1.飲食店の従事者の検便検査はどうして必要なのか
飲食店の従事者は、毎日多くのお客様に食べ物や飲み物を提供しています。そのため、食中毒や感染症などを媒介する可能性も高く、それらの食品衛生に関するリスクを最小限に抑えることが重要となります。
検便検査とは、便に含まれる細菌やウイルスなどの有害な微生物を調べる検査です。これらの微生物は、従業者が手洗いや調理器具の消毒などの衛生管理を怠った場合に食品に付着してお客様に感染する可能性があります。
検便検査は、飲食店の従事者が食中毒菌やウイルスに感染しているかどうかを早期に発見し、適切な治療や予防策を講じることができる手段です。また、検便検査を定期的に行うことで、従事者の健康意識や衛生管理のレベルを高めることもできます。
2.検便検査の適切な実施頻度は
飲食店の従事者らの検便検査は、食品衛生法や大量調理施設衛生管理マニュアルなどを参考にして行われることが一般的です。地方自治体や所属企業の考え方によって実施すべき頻度や検査内容が異なる場合があります。一般的には、1年に1回以上検便検査を受けることが求められていますが、検便検査は検体を採取したその時点で従事者が感染しているかどうかを検査するものですので、日々変わる罹患状況の変化を早期に発見し、適切な治療や予防策を講じるためにはより高い頻度での検査の実施が望ましいです。
また、検便検査はお客様だけでなく、飲食店の従事者自身の健康や安全を守るために必要な措置です。検便検査を受けることで、食品衛生に関する知識や意識を高め、安心して仕事に取り組むことができます。
3.検便検査ができる代表的な依頼先とその特徴
検便検査を実施したいと考えたとき、主に三種類が考えられます。
(1)保健所
保健所は、公的な機関として、飲食店の衛生管理を監督する役割を担っています。保健所では、検便検査のほかにも、食品衛生責任者の資格取得や衛生指導などの案内をしております。保健所での検便検査は身近で問い合わせしやすい反面、予約が必要となるケースが多いです。また、検便キットの受取や提出は直接の受け渡しや持ち込みを指定されるケースも多く、利便性が高いとはいえない部分もあります。保健所での検便検査を受ける場合は、予め自治体のホームページで案内が用意されているため、事前に電話やインターネットで確認、予約や問い合わせをしておくと良いでしょう。
(2)オンラインショップ
オンラインショップを利用し、インターネット上で簡単に検便キットを購入することができます。オンラインショップで購入した検便キットにて、自宅や職場で採取した便を専用の容器に入れて送付するだけです。オンラインショップでの検便検査のメリットは、手軽に受けることができることや、時間や場所を選ばないことです。デメリットは、費用がかかることや、結果が出るまでに時間がかかることです。
定期的な実施となると費用面と、毎回注文する手間がかかりますが、少人数かつ1回限りの検査に向いているといえます。オンラインショップでの検便検査を受ける場合は、信頼性や費用などを比較してから選ぶと良いでしょう。
(3)民間の検査会社
民間の検査会社では、専門的な設備や技術を持っているため、高度な検便検査を受けることができます。民間の検査会社での検便検査のメリットは、幅広い項目を検査できることや、検便に特化したサービス展開を行っており、安価かつオンライン上の専用ポータルサイトで報告書が確認できるなど結果も早く得られます。また、検便キットについても予め実施時期を伝えていれば、その後の連絡をせずとも実施時期に検便キットが手元に届きます。
このような特徴から、定期的な検査を実施する飲食店にはおすすめです。民間の検査会社での検便検査を受ける場合は、自治体にて必要な項目などを確認してから申し込むと良いでしょう。また、検便検査の実績がある検査会社に、どんな検査項目が良いか、どのくらいのスケジュール間隔で行えばよいか相談することもおすすめです。
4.弊社BMLフード・サイエンスの検便検査とは?
弊社BMLフード・サイエンスは、飲食店の衛生管理に特化した検便検査サービスを提供しています。弊社の特徴は、以下の通りです。
- 検便検査施設は埼玉のほか、札幌や福岡にも設置され、検体の運搬時間をカットして迅速に検査が可能
- 受付から検査・報告まで、機械化・システム化し大量処理を実現しており、1日当りの処理量は国内最大級で、信頼性が高い
- 検便容器や発送用の封筒などの検便キットは事前に登録したスケジュールに沿って自動的に送られてくる。
- Web報告サービス機能によって、検査結果はすべてオンラインで確認が可能で、報告書の郵送にかかる時間を短縮して結果を確認できる。
- 検査結果に関する事や、厨房の衛生管理など、その他の品質管理や衛生構築に関する相談ができる
弊社の検便検査は、飲食店の衛生管理に必要な項目を網羅しており、高い信頼性と利便性を誇ります。
また、弊社では、お客様のニーズや業態に合わせて、お勧めの検査項目や検査頻度などのご提案も可能ですので、飲食店を開業する際には、ぜひ弊社の検便検査サービスをご利用ください。
5.まとめ
飲食店を開業するときには、定期的に検便検査(腸内細菌検査)を受ける必要があります。
この記事では、保健所、オンラインショップ、民間の検査会社の3つの代表的な依頼先とその特徴、また、弊社BMLフード・サイエンスの検便検査サービスについてもご紹介しました。
飲食店の衛生管理は、お客様の健康や満足度に直結する重要な要素です。自分に合った方法で、適切に検便検査を受けましょう。